このたび、ルチルデザインのショップカードを製作しました。
名刺と同じ厚手のボード紙を変形サイズにして、ちょっと贅沢にホワイトの箔押し仕様です。
高かったけど…イイ仕上がり!
自分で使うものなので、多少文字がつぶれても良いかと思い、かなり細いデザインに挑戦。
案の定、印刷会社からは文字潰れる可能性ありますが、どうしますか?と連絡が。
けれども、実際はほとんど気にならない程度の潰れでした。
文字はちゃんと読めるし、メールのアイコンの溝が無くなってしまったけど、まあ、そうだろうな~という範囲。
グレーの紙にホワイトの箔押し、やっぱりイイ…。
ホワイトインクだとこの感じができないんですよね、箔押しでないと。
カフェなどの飲食店のショップカードや、会社案内など、様々な用途のカードをデザインすることがあるのですが、私自身あまりお店のカードを持ち帰らないので(ゴミになるので)、お客さんが一体どのような心境でショップカードを持ち帰っているのか正直よくわからないです。
誰かに紹介したい時、自慢したい時に自分はカードを持ち帰ったります。
そのお店が『特別』気に入ったり、カードそのものがステキなデザインだった場合です。
なので、名刺サイズにして「持って帰ってもらいやすいデザイン」にする必要性がよくわかりません。
特に男性の場合はお財布にはいるサイズを好みますが、本当にそのお店を気に入ったらA4サイズでももって帰るのではないでしょうか?
というわけで、私のデザインするショップカードは「持って帰りやすさ」を重視していないので変形サイズばかりです。(一枚当たりの単価が高いというのもありますが…)
けれども、よくどの会社も無駄に製作したがる会社案内は逆に「持って帰りやすさ」を重視すべきだと思うのです。会社の毛色にもよりますが、例えばデザインを提供する会社の情報として、いったい誰が会社の資本金や取引先や従業員数を知りたいのでしょうか。
それなら会社のイメージをシンプルにばん!っとインパクトで勝負した方が、持って帰ってもらいやすいし保存しておいてもらえる可能性が高いと思うのですが…。
自分の場合は、要は何を目的としたパンフレット、カードなのか、ということをよく先に考えています。
それによって紙の大きさや紙の質感やデザインが自ずと決まってきます。
と、いうことでルチルデザインのカードはこのデザインに共感できる人だけに手に取ってほしい、という意図がありこの形、この紙質、このデザインになっています。
文字は読みづらいですが、それでもかまわない、かっこよければ、と思ってくれる人だけに届けばそれで良いです。